Outlookを使用していて、ある日突然「受信トレイが表示されない」「届いているはずのメールが見当たらない」といったトラブルに見舞われると、仕事やプライベートの連絡に支障が出てしまい非常に困りますよね。
outlook 受信トレイ表示されないという現象には、単なる設定の誤りからシステム的な不具合まで、さまざまな原因が考えられます。多くの場合、適切な手順で設定を確認・変更することで、元通りにメールを表示させることが可能です。
この記事では、PC版およびスマホ版のOutlookで受信トレイが表示されないとお悩みの方に向けて、初心者の方でも分かりやすく解決ステップを解説します。まずは落ち着いて、紹介する順番に設定をチェックしてみてください。
Outlookで受信トレイが表示されない時にまず確認すべき3つのポイント

Outlookの画面上で受信トレイが見つからない場合、まずは基本的な表示設定が意図せず変更されていないかを確認しましょう。システムエラーを疑う前に、単純な操作ミスでフォルダが隠れているだけのケースも多いからです。
フォルダウィンドウが折りたたまれていないか確認する
Outlookの画面左側にあるフォルダ一覧(フォルダウィンドウ)が非表示、あるいは最小化されているために、受信トレイが見えなくなっていることがあります。これは、マウス操作中に誤ってウィンドウの境界線を動かしてしまった際に起こりやすい現象です。
画面の左端に細いバーが表示されている場合は、その上部にある「>」のようなアイコンをクリックしてウィンドウを展開してください。また、上部リボンの「表示」タブを選択し、「レイアウト」グループの中にある「フォルダウィンドウ」の設定が「オフ」になっていないかを確認しましょう。ここを「標準」に設定することで、受信トレイを含むすべてのフォルダが常に表示されるようになります。
もしサイドバー自体は出ているのに受信トレイだけが見えない場合は、アカウント名の左側にある小さな三角形(展開アイコン)をクリックしてみてください。フォルダ階層が折りたたまれているだけで、クリック一つで受信トレイが再表示されるはずです。
フィルター設定で特定のメールのみが表示されていないか
受信トレイ自体は見えているのに、中身のメールが表示されない、あるいは一部のメールしか出てこないという場合は、フィルター機能が有効になっている可能性があります。特に「未読メールのみ」や「フラグ付きのみ」といったフィルターが設定されていると、既読メールがすべて消えたように見えてしまいます。
メール一覧の上部を確認し、「すべて」ではなく「未読」が選択されていないかチェックしてください。また、検索ボックスの横にフィルターのアイコンが表示されている場合は、それをクリックしてフィルターをクリアしましょう。意図せず特定の条件で絞り込みが行われていると、新しいメールが届いても表示されない原因となります。
フィルターの設定は、一度設定すると次回起動時も維持されることがあるため、定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。メールが見当たらない時は、まず「フィルターの解除」を試すのが鉄則です。
優先受信トレイの設定によってメールが分散していないか
比較的新しいバージョンのOutlookには、「優先受信トレイ」という機能が搭載されています。これは重要なメールを「優先」タブに、それ以外を「その他」タブに自動で振り分ける機能です。この機能がオンになっていると、届いたはずのメールが「その他」タブに紛れ込んでしまい、受信トレイが空のように感じることがあります。
受信トレイの上部に「優先」と「その他」というタブが表示されているか確認してください。もし表示されている場合は、「その他」タブをクリックして探しているメールがないか探してみましょう。もしこの振り分け機能が不要であれば、「表示」タブから「優先受信トレイを表示」のボタンをクリックしてオフにすることで、従来の1つの受信トレイに統合できます。
この機能は、MicrosoftがAIを使って自動判別しているため、必ずしもユーザーの意図通りに動くとは限りません。大事なメールを見逃さないためには、慣れるまでは「優先受信トレイ」をオフにして運用することをおすすめします。
表示設定の誤りが原因で受信トレイが見えなくなるケース

Outlookには非常に多くのカスタマイズ機能が備わっていますが、その設定が複雑になりすぎると、自分でも気づかないうちに必要な情報が隠れてしまうことがあります。ここでは、表示設定に関連するトラブルの解決法を見ていきましょう。
ビューの設定をリセットして初期状態に戻す
Outlookの「ビュー」とは、メールの並び順やフォント、表示項目のレイアウトなどを決める設定のことです。このビュー設定が何らかの理由で破損したり、複雑な条件が組み合わさったりすると、受信トレイの表示がおかしくなることがあります。これを解決する最も確実な方法は、ビューのリセットです。
手順は簡単です。「表示」タブを開き、「現在のビュー」グループにある「ビューのリセット」ボタンをクリックしてください。これにより、そのフォルダの表示設定がインストール直後のデフォルト状態に戻ります。もし「ビューのリセット」がグレーアウトして押せない場合は、隣にある「ビューの変更」から「コンパクト」や「シングル」を選び直すだけでも改善することがあります。
特定のフォルダだけ表示がおかしいといった場合には、このリセット操作が非常に有効です。設定をいじりすぎて元に戻せなくなった時にも、この機能を活用しましょう。
IMAPフォルダーの購読設定を確認する
GmailやiCloud、会社のメールサーバーなどで「IMAP」形式を利用している場合、「購読(こうどく)」という概念があります。これはサーバー上にあるフォルダのうち、どのフォルダをOutlookに同期させて表示するかを選択する設定です。この設定で受信トレイのチェックが外れていると、Outlook上にフォルダが表示されません。
確認するには、受信トレイがあるべき場所(アカウント名)を右クリックし、「IMAPフォルダー」を選択します。表示された画面で「クエリ」ボタンを押し、表示されたリストの中に「INBOX」や「受信トレイ」があるか確認してください。もしそれらが購読されていない状態であれば、選択して「購読」ボタンを押し、「適用」をクリックします。
特にスマートフォンの買い替えや、PCの初期設定直後に発生しやすい問題です。サーバーにはメールがあるのにOutlookにだけフォルダが出てこないという場合は、この購読設定を疑ってみてください。
アーカイブや別のフォルダに移動していないか確認
操作ミスにより、受信トレイそのものではなく、中にあるメールがすべて「アーカイブ」フォルダや「削除済みアイテム」フォルダに移動してしまっているケースも珍しくありません。Outlookのショートカットキー(例えば「Backspace」キー)は、選択中のメールをアーカイブに移動させる機能があるため、意図せず押してしまうことがあります。
左側のフォルダ一覧から「アーカイブ」フォルダを開き、中身を確認してみましょう。もしそこに大量のメールがある場合は、それらを全選択して受信トレイに戻す必要があります。また、仕分けルールが設定されていると、特定の条件に合致するメールが自動的に別のフォルダへ振り分けられてしまうこともあります。
「ファイル」タブの「仕分けルールと通知の管理」から、勝手にメールを移動させるようなルールが作成されていないか、一度見直してみるのも良い解決策になります。
アカウントの同期や接続の問題を解消する手順

設定に問題がない場合、次に疑うべきは「同期」の問題です。Outlookとメールサーバーの間で情報のやり取りがうまくいっていないと、最新の受信トレイの情報が画面に反映されません。
オフライン作業モードが有効になっていないか
Outlookには一時的にインターネット接続を遮断して作業する「オフライン作業」というモードがあります。これが有効になっていると、新しいメールを受信しませんし、サーバー上のフォルダ構成の変更も反映されません。outlook 受信トレイ表示されない原因として、意外と盲点になりやすいポイントです。
画面下部のステータスバーを確認し、「オフライン作業中」という表示が出ていないか見てください。また、上部の「送受信」タブを開き、「オフライン作業」ボタンがグレー(選択状態)になっていないか確認します。もしオンになっていれば、そのボタンをクリックして解除しましょう。
解除するとステータスバーが「接続中」または「更新中」に変わり、サーバーとの同期が再開されます。ノートパソコンを外に持ち出した際などに、無意識に切り替わってしまうことがあるので注意が必要です。
送受信グループの設定を見直す
Outlookでは「送受信グループ」という設定で、メールの自動チェックの間隔などを管理しています。この設定が何らかの理由で無効になっていたり、受信トレイが同期対象から外れていたりすると、表示が更新されなくなります。
「送受信」タブの「送受信グループ」から「送受信グループの定義」を選択します。設定画面で「このグループを送受信に含める」にチェックが入っているか、また「次の時間ごとに自動的に送受信を実行する」が適切な時間(通常は30分以内など)に設定されているかを確認しましょう。
もし手動で更新したい場合は、キーボードの「F9」キーを押すことで強制的に全アカウントの送受信を開始できます。これでメールが降ってくれば、同期タイミングの問題だったと判断できます。
アカウントのパスワード再認証を行う
サーバー側のパスワードを変更した直後や、セキュリティの強化が行われた場合、Outlookがサーバーに接続できず受信トレイの同期が止まってしまうことがあります。接続エラーが出ている場合は、アカウントの再認証が必要です。
「ファイル」タブの「アカウント設定」から「アカウント設定(A)」を再度クリックします。対象のアカウントを選んで「修復」を押すか、一度パスワードの入力を求められる場合は最新のものを入力してください。また、最近では「2段階認証」が必須となっているサービスも多く、通常のパスワードではなく「アプリパスワード」の発行が必要なケースもあります。
パスワードが正しいか不安な場合は、WebブラウザからWebメール(GmailやOutlook.comなど)にログインできるか試してみるのが一番確実な確認方法です。
同期トラブルを解消するためのチェックリスト
・インターネット接続が安定しているか
・「オフライン作業」がオフになっているか
・サーバー側のメールボックス容量がいっぱいになっていないか
・セキュリティソフトがOutlookの通信をブロックしていないか
PC版Outlookのシステムトラブルを修復する方法

設定や同期を確認しても解決しない場合、Outlookのプログラム自体やデータファイルに問題が発生している可能性があります。ここからは、PC版特有の修復作業について解説します。
セーフモードでの起動とアドインの無効化
Outlookにインストールされている「アドイン(追加機能)」が干渉して、表示に不具合を起こすことがあります。これを特定するために、「セーフモード」で起動してみましょう。セーフモードでは最小限の機能だけでOutlookが立ち上がります。
起動方法は、キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押し、出てきたボックスに「outlook.exe /safe」と入力して実行します。もしセーフモードで受信トレイが正しく表示されるのであれば、原因はアドインにあります。
その後、通常通りOutlookを起動し、「ファイル」→「オプション」→「アドイン」の順に進み、管理項目を「COMアドイン」にして「設定」ボタンを押します。怪しいアドインのチェックを一つずつ外して再起動を繰り返し、どの機能が邪魔をしていたのかを特定してください。
Officeプログラムの修復を実行する
Outlookを含むMicrosoft Officeのプログラム自体が破損している場合、設定変更だけでは治りません。Windowsの機能を使って、プログラムの修復を試みましょう。これによって、消えてしまったメニューや表示の不整合が解消されることが多いです。
Windowsの「設定」から「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開き、一覧から「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探します。その横にある「…」ボタン(または変更ボタン)を押し、「修正」を選択してください。まずは短時間で終わる「クイック修復」を試し、それでも改善しなければ「オンライン修復」を実行しましょう。
オンライン修復は再インストールに近い処理を行うため時間がかかりますが、システム的な不具合の多くはこの操作で解決できます。作業前には必ず他のOffice製品(WordやExcel)を閉じておくようにしてください。
データファイル(.pst / .ost)の修復
Outlookはメールデータを「.pst」や「.ost」という拡張子のファイルに保存しています。このファイルが肥大化したり、PCの強制終了などで壊れたりすると、受信トレイのデータが読み込めなくなります。これを修復するには専用のツールを使います。
PC内にある「SCANPST.EXE」という受信トレイ修復ツールを探して実行します(通常はOfficeのインストールフォルダ内にあります)。対象のデータファイルを選択して「開始」を押すと、エラーをスキャンして修復してくれます。ただし、修復前には必ずファイルのバックアップを取っておくことが重要です。
データファイルの修復は少し高度な作業ですが、長年同じOutlookを使い続けている場合には、データファイルの劣化が原因であるケースが多々あります。
| 修復方法 | 主な解決内容 | 作業時間の目安 |
|---|---|---|
| セーフモード | アドインの干渉による不具合 | 約5分 |
| クイック修復 | プログラムの軽微なエラー | 約10分 |
| オンライン修復 | プログラム全体の破損 | 約30分〜 |
| SCANPST | データファイル内のインデックス破損 | 約20分〜 |
スマホアプリ版Outlookで受信トレイが表示されない場合の対策

最近ではPCだけでなく、iPhoneやAndroidのOutlookアプリを利用している方も多いでしょう。スマホ版で受信トレイが表示されないトラブルは、アプリ特有の挙動やストレージの問題が関係しています。
アプリのキャッシュクリアと強制終了
スマホ版アプリで表示が固まったり、受信トレイが更新されなかったりする場合、まず試すべきはアプリの「強制終了」と「再起動」です。一時的なメモリの不具合であれば、これだけで解決します。
Androidの場合は、端末の設定から「アプリ」→「Outlook」を選び、「強制停止」を押した後に「ストレージとキャッシュ」から「キャッシュを消去」を行ってください。これにより、動作を重くしている一時データが削除されます。iPhoneの場合は、アプリをスイープして終了させ、再度アイコンをタップして起動し直すだけでも効果があります。
キャッシュを削除してもメール自体が消えることはないので安心してください。あくまでアプリを動かすための「一時的なメモ」を掃除するだけの作業です。
アカウントのリセットまたは再登録
アプリの設定内にある「アカウントのリセット」という機能は、スマホ版Outlookで非常に有効なトラブル解決手段です。これはアカウントの設定情報を維持したまま、同期データだけをクリーンアップして再同期させる機能です。
Outlookアプリを開き、左上のアイコンから「設定(歯車マーク)」をタップします。問題のアカウントを選択し、下の方にある「アカウントのリセット」をタップしてください。アプリが再起動し、サーバーから最新の情報が読み込まれます。
もしリセットでも直らない場合は、一度そのアカウントを「アカウントの削除」でアプリから消去し、再度最初から登録し直してみてください。登録情報の不整合が解消され、受信トレイが元通り表示されるようになるはずです。
アプリとOSのアップデートを確認する
古いバージョンのアプリを使い続けていると、サーバー側の仕様変更に対応できず、同期エラーが発生することがあります。App StoreやGoogle Playストアを開き、Outlookアプリにアップデートが来ていないか確認しましょう。
また、スマートフォンのOS(iOSやAndroid)自体のバージョンが古すぎると、アプリが正常に動作しない原因になります。システムのアップデートも併せて確認し、可能な限り最新の状態に保つことがトラブル防止に繋がります。
特に大型のOSアップデートがあった直後は、アプリ側も頻繁に修正パッチを配布するため、こまめな更新チェックが推奨されます。
スマホ版でメールが届かない時は、Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信に切り替えてみてください。特定のネットワーク制限が原因で同期できていないだけの場合もあります。
outlook 受信トレイ表示されない問題を解決するためのまとめ
outlook 受信トレイ表示されないという問題は、多くの場合は画面上の表示設定や一時的な同期のズレによって引き起こされています。まずは焦らず、フォルダウィンドウが隠れていないか、フィルターがかかっていないかといった初歩的な部分から確認してみましょう。
設定に問題がない場合は、PC版であれば「ビューのリセット」や「プログラムの修復」、スマホ版であれば「アカウントのリセット」を試すことで、大抵の不具合は解消されます。複雑な操作が必要に感じるかもしれませんが、一つひとつの手順を順番に実行していけば決して難しくありません。
最後に、今回の記事で解説した主なチェックポイントをまとめます。
outlook 受信トレイ表示されない時の解決ポイント
・フォルダウィンドウが最小化されていないか確認する
・「未読」フィルターや「優先受信トレイ」をオフにしてみる
・「表示」タブから「ビューのリセット」を実行する
・「オフライン作業」モードがオンになっていないかチェックする
・解決しない場合は、Officeの修復やアカウントの再登録を行う
万が一、どの方法を試しても改善されない場合は、メールサーバー自体に障害が発生している可能性もあります。その際は、契約しているプロバイダや会社のシステム管理者に状況を確認してみてください。この記事が、あなたのOutlookトラブルを解決する一助となれば幸いです。



