エクセルで先頭に文字追加・置換を効率化!初心者でも簡単な設定テクニック

エクセルで先頭に文字追加・置換を効率化!初心者でも簡単な設定テクニック
エクセルで先頭に文字追加・置換を効率化!初心者でも簡単な設定テクニック
エクセル・ワード・ビジネス

エクセルでデータを管理していると、特定のセルの先頭に「株式会社」を追加したり、商品コードの頭文字を一括で置換したりしたい場面が多くあります。一つひとつのセルを手作業で修正するのは非常に時間がかかり、入力ミスが発生するリスクも高まります。しかし、エクセルの機能を正しく使えば、数百件以上のデータでも一瞬で処理することが可能です。

この記事では、エクセルの先頭に文字追加・置換をするための基本的な関数から、便利なショートカット機能、さらには見た目だけを変える書式設定まで詳しく解説します。事務作業やデータ整理の時間を大幅に短縮したい方は、ぜひ参考にしてください。初心者の方でもすぐに実践できるよう、具体的な手順を丁寧に説明していきます。

  1. エクセルの先頭に文字追加や置換を行う基本の方法
    1. &(アンパサンド)を使って先頭に文字を足す
    2. CONCAT関数やCONCATENATE関数で結合する
    3. 既存の文字を置換機能で別の文字に変える
  2. 置換機能を活用して先頭の文字を効率よく書き換えるコツ
    1. 置換機能の基本操作と特定の文字の入れ替え
    2. ワイルドカードを使った高度な置換テクニック
    3. 先頭の特定の1文字だけを置換する方法
  3. フラッシュフィルを使って直感的に文字を追加・変更する
    1. フラッシュフィルの基本的な使い方とショートカット
    2. 複雑なパターンでも自動認識させるコツ
    3. フラッシュフィルがうまくいかない時の対処法
  4. セルの書式設定を使って見た目だけ先頭に文字を追加する
    1. ユーザー定義書式で「件名:」などの固定文字を表示
    2. 数値の先頭に「¥」や「第」を表示させる設定
    3. 表示形式による変更とデータ自体の違いに注意
  5. 大量のデータを一括処理!関数を組み合わせた応用テクニック
    1. REPLACE関数で先頭から指定文字数分を置き換える
    2. SUBSTITUTE関数で特定の文字を狙い撃ちして置換
    3. LEFT関数やRIGHT関数と組み合わせて文字を加工
  6. エクセルの先頭文字追加・置換でよくある疑問と解決策
    1. 数字の先頭に「0」を追加したい(0埋め)
    2. 空白セルを除外して文字を追加する方法
    3. 複数のセル範囲に対して一括で処理を適用するには
  7. エクセルで先頭に文字追加や置換をマスターして業務効率化

エクセルの先頭に文字追加や置換を行う基本の方法

エクセルでセルの先頭に特定の文字を付け加えたり、既存の文字を別のものに置き換えたりする方法はいくつか存在します。最も一般的なのは、数式を使って新しい文字列を作成する方法です。この方法は元のデータを汚さずに加工できるため、安全性が高く、修正も容易であるというメリットがあります。

&(アンパサンド)を使って先頭に文字を足す

エクセルで最も手軽に文字を結合できるのが「&(アンパサンド)」という記号を使う方法です。例えば、A1セルに入力されている氏名の前に「様 」という文字を付けたい場合、別のセルに「=”様 “&A1」と入力するだけで完了します。この方法は非常にシンプルで、数式を覚えるのが苦手な方でも直感的に使いこなすことができます。

文字を追加する際は、追加したい文字を「”(ダブルクォーテーション)」で囲むのがポイントです。記号だけでなく、スペースやハイフンなども自由に追加できます。複数のセルの内容を結合することも可能なため、例えば「名字のセル」と「名前のセル」を結合しつつ、先頭に記号を入れるといった複雑な処理もこの記号一つで対応可能です。

この手法は計算結果が文字列として扱われるため、大量のデータに適用しても動作が重くなりにくいという利点があります。基本中の基本となるテクニックですので、まずはこの「&」を使った結合をマスターしましょう。これだけで日常的なデータ修正作業の多くをカバーできるようになります。

CONCAT関数やCONCATENATE関数で結合する

複数のセルや文字列を繋げる専用の関数として「CONCAT(コンカット)関数」や「CONCATENATE(コンカテネート)関数」があります。古いバージョンのエクセルではCONCATENATEが主流でしたが、最新のエクセルではよりシンプルで範囲指定も可能なCONCAT関数が推奨されています。使い方は「=CONCAT(“追加文字”, A1)」のように記述します。

関数を使うメリットは、結合する要素が多い場合に数式が見やすくなる点にあります。&を何個も繋げるよりも、関数の中にカンマ区切りで要素を並べる方が、後から数式を確認した際の内容把握がスムーズです。特にチームで共有するファイルなど、他人が数式を見る可能性がある場合には、関数を使ったほうが親切な設計と言えます。

また、CONCAT関数はセルの範囲(A1:A5など)をまとめて指定して結合できる強力な機能を持っています。先頭に文字を追加するだけでなく、複数の行にあるデータを一つのセルにまとめたい時にも非常に重宝します。&による結合と使い分けることで、作業の幅がより一層広がります。

既存の文字を置換機能で別の文字に変える

既にセルに入力されている特定の文字を別の文字に変えたい場合は、「検索と置換」機能が非常に便利です。キーボードの「Ctrl + H」を押すと置換ダイアログが表示されます。ここで「検索する文字列」に現在の文字を、「置換後の文字列」に新しい文字を入力して「すべて置換」をクリックすれば、シート内の対象文字が一気に書き換わります。

この機能は、例えば「2023_」という先頭の文字列をすべて「2024_」に変更したいといったケースに最適です。範囲を選択してから実行すれば、特定の列だけを対象にすることもできます。関数を使わずに直接データを書き換えるため、数式を残したくない場合や、一時的な修正を行いたい時に適した方法です。

ただし、置換機能はセル内のどこにあっても一致する文字をすべて変えてしまう性質があります。意図しない場所の文字まで変わってしまわないよう、置換を実行する前には必ずバックアップを取るか、置換対象を慎重に確認することが大切です。特定の条件に絞って置換したい場合は、後述する関数を組み合わせた方法を検討しましょう。

置換機能を活用して先頭の文字を効率よく書き換えるコツ

標準的な置換機能だけでも十分に強力ですが、少し工夫するだけでさらに高度な処理が可能になります。特に「先頭にある特定のパターンだけを書き換えたい」といった場合には、ワイルドカードや検索オプションの使い方が鍵となります。ここでは、実務で役立つ置換の応用テクニックを紹介します。

置換機能の基本操作と特定の文字の入れ替え

エクセルの置換機能(Ctrl + H)を使う際は、まず対象となる範囲をマウスでドラッグして選択しておきましょう。範囲を指定せずに実行すると、シート全体が置換対象となり、思わぬ箇所が書き換わってしまう恐れがあります。特定の列の先頭文字だけを変えたいなら、その列全体を選択してから置換を開始するのが鉄則です。

「オプション」ボタンをクリックすると、より詳細な検索条件を設定できます。「セル内容が完全に一致するものを検索する」にチェックを入れると、セルの中身が指定した文字列のみの場合にだけ置換が行われます。部分一致で置換したいのか、完全一致で置換したいのかを明確に分けることで、誤操作によるデータ破損を防ぐことができます。

置換後の文字列を空欄にした状態で実行すれば、特定の文字を一括削除することも可能です。例えば、先頭についている不要な記号を一消ししたい時に役立ちます。このように、文字を入れ替えるだけでなく「消去」という使い方もできることを覚えておくと、データクリーニングのスピードが格段に向上します。

ワイルドカードを使った高度な置換テクニック

「特定の文字で始まるデータすべてを置換したい」という場合には、ワイルドカードである「*(アスタリスク)」が活躍します。アスタリスクは「任意の0文字以上の文字列」を意味します。例えば、検索する文字列に「企画*」と入力して置換すると、「企画A」「企画会議」「企画書」など、先頭に「企画」と付くセル全体を別の文字に置き換えることができます。

もう一つのワイルドカード「?(クエスチョンマーク)」は「任意の1文字」を指します。「第?回」と検索すれば、「第1回」「第2回」などはヒットしますが、「第10回」はヒットしません(10は2文字のため)。これらを組み合わせることで、特定の規則性を持った先頭の文字列だけを狙い撃ちして書き換えることが可能になります。

ワイルドカードは非常に強力ですが、使いどころを間違えると広範囲に影響が出てしまいます。実行前に「次を検索」を何度かクリックし、意図した通りのセルが選択されているか確認する習慣をつけましょう。慣れてくると、複雑なパターンのデータ加工も置換機能だけで完結できるようになります。

先頭の特定の1文字だけを置換する方法

「先頭にある『A』という文字だけを『B』に変えたいが、セルの途中にある『A』は変えたくない」というケースは多いでしょう。通常の置換機能ではセル内のすべての「A」が対象になってしまうため、このような場合は関数を使うのが正解です。具体的には「REPLACE関数」を使用します。

REPLACE関数の基本形:

=REPLACE(元のセル, 開始位置, 文字数, 置換後の文字)

例えば、A1セルの1文字目を「B」に書き換えたい場合は、「=REPLACE(A1, 1, 1, “B”)」と記述します。これにより、セルの先頭から1文字分だけを確実に置換することができ、2文字目以降に含まれる同じ文字に影響を与える心配がありません。データの正確性を保ちつつ加工したい場面では、この関数による制御が欠かせません。

この方法は、商品番号の先頭にある区分記号を一括で更新する際などに非常に役立ちます。置換機能(Ctrl+H)の手軽さと、関数の確実性を状況に応じて使い分けることが、エクセルマスターへの近道です。特に大量の重要データを扱う際は、関数による安全な置換を優先的に検討しましょう。

フラッシュフィルを使って直感的に文字を追加・変更する

エクセルには、ユーザーの入力パターンを自動で学習して残りのデータを補完してくれる「フラッシュフィル」という画期的な機能があります。関数を一切書くことなく、先頭に文字を追加したり置換したりすることができるため、数式が苦手な方には特におすすめの方法です。

フラッシュフィルの基本的な使い方とショートカット

フラッシュフィルの使い方は驚くほど簡単です。まず、元のデータが入力されているセルの隣の列に、自分が作りたい完成形のデータを1〜2行手入力します。例えば、A列に「123」とあるデータの先頭に「ID-」を付けたいなら、B1セルに「ID-123」と入力します。その後、B2セルを選択した状態で「Ctrl + E」を押してみてください。

すると、エクセルが「あ、この人は先頭にID-を付けたいんだな」と瞬時に判断し、下の行まで一気に同じルールでデータを埋めてくれます。この機能は文字の追加だけでなく、置換や抽出、結合など多目的に利用できます。数式を組む手間が省けるため、一度使うと手放せなくなるほど便利な機能です。

フラッシュフィルで生成されたデータは、数式ではなく「値」として入力されます。そのため、元のデータを削除しても結果が消えることはありません。そのまま別のシステムにアップロードするファイルを作成する場合など、値を確定させておきたいシーンでも非常に効率的です。

複雑なパターンでも自動認識させるコツ

データにバラつきがある場合、1行の入力だけではエクセルが正しくパターンを認識できないことがあります。例えば、先頭に追加する文字が条件によって変わるようなケースです。そんな時は、2行目、3行目にも正解のパターンを入力してあげましょう。手本となるデータを増やすことで、AIのような学習機能がより正確に働きます。

また、フラッシュフィルは隣接した列のデータを見に行く性質があります。もしうまく機能しない場合は、加工したい列のすぐ右側に新しい列を挿入して作業を行ってみてください。離れた場所にある列を参照させようとすると、パターンの抽出が難しくなる場合があります。

この機能は、単に先頭に文字を足すだけでなく、「カッコ内の文字だけを取り出して先頭に持ってくる」といった複雑な並べ替えも同時に行えます。ルールさえ一貫していれば、魔法のように一瞬でデータが完成します。複雑な関数を組み合わせる前に、まずはフラッシュフィルで対応できないか試してみる価値は十分にあります。

フラッシュフィルがうまくいかない時の対処法

非常に便利なフラッシュフィルですが、万能ではありません。時折、意図しない補完がされてしまうことや、そもそも機能が動作しないことがあります。まず確認すべきは、データに一貫性があるかどうかです。例えば、全角と半角が混在していたり、不要なスペースが入っていたりすると、エクセルがパターンを見失う原因になります。

また、フラッシュフィルの設定自体が無効になっている可能性も考えられます。「ファイル」タブの「オプション」から「詳細設定」を開き、「フラッシュフィルを自動的に行う」にチェックが入っているか確認しましょう。もし自動で発動しない場合でも、ショートカットの「Ctrl + E」や、データタブにある「フラッシュフィル」ボタンを明示的に押すことで解決することが多いです。

どうしても思い通りの結果にならない場合は、無理にフラッシュフィルに頼らず、前述した関数による処理に切り替えるのが賢明です。関数は論理的に動作するため、条件さえ正しければ100%正確な結果を返します。直感的なフラッシュフィルと論理的な関数、両方の特性を理解して使い分けることが大切です。

セルの書式設定を使って見た目だけ先頭に文字を追加する

データの値そのものを変えるのではなく、画面上の表示や印刷した時だけ先頭に文字を追加したい場合には、「セルの書式設定」を活用します。この方法の最大のメリットは、セルの中身は元のままなので、数値であればそのまま計算に使えるという点にあります。

ユーザー定義書式で「件名:」などの固定文字を表示

例えば、入力した文字の先頭に必ず「件名:」と表示させたい場合、セルを選択して右クリックし「セルの書式設定」を選択します。「表示形式」タブの「ユーザー定義」を選び、種類という欄に「”件名:”@」と入力します。ここで使われる「@」は、セルに入力された文字列を指す記号です。

この設定を行うと、セルに「打ち合わせ」と入力するだけで、画面上には「件名:打ち合わせ」と表示されます。しかし、数式バーを確認すると「打ち合わせ」という元の文字だけが保持されていることが分かります。大量の項目に同じ接頭辞を付けたいけれど、後で検索や並べ替えをするためにデータは純粋なままにしておきたい、という場面で非常に有効です。

この「ユーザー定義」は、一度設定してしまえばそのセルに新しく入力するたびに自動で適用されます。入力の手間が省けるだけでなく、表記の揺れ(「件名:」だったり「件名:」だったりするミス)を防ぐことができるため、入力フォームの設計などにも広く活用されています。

数値の先頭に「¥」や「第」を表示させる設定

数値データに対して先頭に文字を追加する場合も、ユーザー定義書式が役立ちます。例えば、数値の前に「第」を付け、後ろに「期」を付けて「第1期」のように表示させたい場合は、種類欄に「”第”0″期”」と入力します。「0」や「#」は数値を表す記号です。

この方法で表示させた「第1期」というセルは、エクセル内ではあくまで「1」という数値として認識されています。そのため、他のセルで「+1」といった計算をしたり、グラフの数値データとして利用したりすることが可能です。関数で「”第”&1&”期”」としてしまうと文字列に変換されてしまい、計算ができなくなるため、この違いは非常に重要です。

金額の前に「¥」マークを付けるのも、この表示形式の機能の一部です。標準の通貨形式以外にも、独自の通貨単位や記号を先頭に付けたい場合は、このユーザー定義をカスタマイズすることで自由自在に見た目をコントロールできます。

追加したい文字 ユーザー定義の設定例 入力:結果
「No.」を数値の前に “No.”0 123 → No.123
「担当:」を名前の前に “担当:”@ 田中 → 担当:田中
「★」を全角文字の前に “★”@ 重要 → ★重要

表示形式による変更とデータ自体の違いに注意

書式設定による文字追加で最も注意しなければならないのは、「見えている文字」と「実際のデータ」が異なるという点です。例えば、表示形式で「No.」を付けているセルを他の場所に「値として貼り付け」すると、「No.」は消えて数値だけが貼り付けられます。また、VLOOKUP関数などで検索を行う際も、表示されている「No.123」ではなく「123」という値で検索しなければヒットしません。

他のシステムにデータを受け渡すためにCSV形式で保存する場合、設定によっては表示形式が無視され、元のデータだけが書き出されることもあります。あくまでエクセル上での「見た目の整理」を目的としているのか、それとも「データそのものを加工」したいのかによって、この方法を選ぶべきか判断しましょう。

もし、書式設定で見た目を変えた後の状態をそのままデータ(値)として確定させたい場合は、一度メモ帳などにコピー&ペーストしてからエクセルに戻すか、クリップボードの機能を使うといった工夫が必要になります。用途に合わせて、関数による実データの変更と使い分けるのが上級者のテクニックです。

大量のデータを一括処理!関数を組み合わせた応用テクニック

単に文字を足すだけでなく、「特定の文字数だけ消してから追加したい」や「特定の文字が含まれる場合だけ置換したい」といった複雑な要望には、複数の関数を組み合わせる方法が有効です。これにより、どんなに複雑なルールであっても自動化が可能になります。

REPLACE関数で先頭から指定文字数分を置き換える

REPLACE関数は、文字の位置を指定して入れ替えることができるため、先頭文字の置換には欠かせません。先ほど紹介した「1文字目だけを置換する」以外にも、「先頭の3文字を消して新しい5文字を入れる」といった処理も得意です。例えば「=REPLACE(A1, 1, 3, “ABCDE”)」とすれば、元のA1の頭3文字が「ABCDE」に生まれ変わります。

この関数の強みは、文字の「中身」ではなく「位置」で指定する点にあります。例えば、商品コードの先頭3文字が部署コードになっており、それを新しいコードに一新したい場合、元の文字が何であっても「1文字目から3文字分」という指定で一括置換できます。一つひとつ検索して置換する手間が省け、ミスもなくなります。

また、文字数を「0」に設定することで、置換ではなく「挿入」として使うことも可能です。「=REPLACE(A1, 1, 0, “New-“)」と記述すれば、1文字目の位置に「New-」という文字を挿入し、元の文字は後ろにずれます。&で結合するのと結果は同じですが、位置を数字で管理できるため、複雑な数式の中ではこちらの方が扱いやすいこともあります。

SUBSTITUTE関数で特定の文字を狙い撃ちして置換

「位置」ではなく「特定の文字」を狙って置換したい時に使うのがSUBSTITUTE(サブスティチュート)関数です。「=SUBSTITUTE(A1, “旧文字”, “新文字”)」のように記述します。この関数の面白いところは、4つ目の引数として「何番目の一致項目を置換するか」を指定できる点です。

例えば、セル内に複数の「-(ハイフン)」がある場合に、「先頭のハイフンだけを消したい」という指定が可能です。通常の置換機能ではすべてのハイフンが消えてしまいますが、SUBSTITUTEを使えばピンポイントで制御できます。データの構造が複雑で、特定の箇所だけを安全に修正したい場合には非常に心強い味方となります。

SUBSTITUTE関数は、ネスト(関数の中にさらに関数を入れること)して使うことも多いです。例えば、「(株)」を「株式会社」に置換し、さらにその結果の先頭にスペースを入れる、といった具合に複数の加工を一行の数式で表現できます。慣れてくると、データ加工の自由度が飛躍的に高まります。

SUBSTITUTE関数は大文字と小文字を区別します。もし区別せずに置換したい場合は、UPPER関数やLOWER関数を組み合わせて、一度全ての文字を揃えてから処理を行うといった工夫が必要です。

LEFT関数やRIGHT関数と組み合わせて文字を加工

「先頭の文字を追加・置換したいが、元の文字の一部も再利用したい」という場合には、LEFT関数などの文字列操作関数を組み合わせます。LEFT関数は、左端(先頭)から指定した文字数分を取り出す関数です。例えば、先頭に新しい管理番号を付けつつ、元のデータの末尾4桁だけを残したい、といった高度な加工が実現できます。

具体的には、「=”ID-” & LEFT(A1, 3)」といった数式を組むことで、A1セルの先頭3文字だけを抜き出し、その前に「ID-」を付加した新しい文字列を作れます。これに文字数を数えるLEN関数などを組み合わせれば、「最後の一文字だけを置換する」や「特定の文字以降をすべて書き換える」といった、より柔軟なデータ成形が可能になります。

こうした関数の組み合わせは、パズルのような面白さがあります。一見難しそうに見えるデータの修正依頼も、これらのパーツをどう組み合わせれば最短ルートで実現できるかを考えることで、効率的にこなせるようになります。関数の基礎を理解した後は、ぜひこれらを「つなげて」使うことに挑戦してみてください。

エクセルの先頭文字追加・置換でよくある疑問と解決策

実際に作業をしていると、教科書通りの方法では解決できない細かな問題に直面することがあります。「数字の先頭に0がつかない」「空白のセルまで文字が追加されてしまう」といった、よくある悩みの解決方法をまとめました。

数字の先頭に「0」を追加したい(0埋め)

エクセルで最も多い悩みの一つが、数字の先頭に「0」を付けて「001」のように表示させたいのに、入力すると「1」になって消えてしまう現象です。これはエクセルが「数値としての0には意味がない」と判断して自動で削除しているためです。これを防ぐには、セルの表示形式を「テキスト」に変更してから入力するか、ユーザー定義で「000」と設定します。

関数で処理したい場合は「TEXT関数」が非常に便利です。「=TEXT(A1, “000”)」とすれば、A1の数値が「1」であっても「001」という3桁の文字列に変換してくれます。この方法は、商品コードや会員番号など、桁数を一定に揃えなければならないシーンで必須のテクニックです。

また、もっと手軽な方法として、入力する数字の先頭に「’(シングルクォーテーション)」を付けるという手もあります。例えば「’001」と入力すれば、そのセルは文字列として認識され、先頭の0が消えることはありません。少数のセルを手動で修正するなら、この方法が最もスピーディーです。

空白セルを除外して文字を追加する方法

&やCONCAT関数を使って一括で文字を追加すると、元のデータが空っぽのセルに対しても追加文字だけ(例:「様」だけ)が表示されてしまうことがあります。これではデータの見た目が悪く、後の集計でも邪魔になります。これを回避するには「IF関数」を使って、セルが空かどうかを判定する条件を加えましょう。

数式の例:=IF(A1=””, “”, “様 “&A1)
意味:もしA1が空なら空のままにし、そうでなければ「様 」を付けて表示する。

このように、「もし〜なら」という条件分岐を加えるだけで、プロが作ったような洗練されたシートになります。大量のリストを作成する際は、空の行が含まれていることが多いため、このIF関数との組み合わせはセットで覚えておくと非常に役立ちます。手間はわずか数秒の違いですが、仕上がりのクオリティは大きく変わります。

最新のエクセルであれば「IFS関数」を使って、さらに複数の条件(特定の文字が含まれる場合だけ追加するなど)をスマートに記述することも可能です。データの状態に合わせて最適な関数を選べるようになると、無駄な修正作業から完全に解放されます。

複数のセル範囲に対して一括で処理を適用するには

特定の列だけでなく、複数の範囲に散らばったデータの先頭に一括で文字を入れたい場合、一つずつ数式を入力するのは非効率です。そんな時は、作業用のシートや領域を別に作り、そこに範囲をミラーリングするような数式を組むのがコツです。あるいは、VBA(マクロ)を使って一瞬で全選択範囲を処理することも可能ですが、そこまでしなくても「形式を選択して貼り付け」の機能を工夫すれば対応できることが多いです。

例えば、ある範囲の全ての数値に「100」を足したい場合は「加算」という貼り付けオプションがありますが、文字列の追加にはこの機能はありません。そのため、やはり基本は「別の場所に数式で完成形を作り、それを元の場所に『値として貼り付け』で戻す」という手順が最も安全かつ確実な方法となります。

もし頻繁にこの作業が発生するなら、パワークエリ(Power Query)という機能の学習をおすすめします。パワークエリを使えば、「この列の先頭にこの文字を足す」という手順を記録しておき、新しいデータが追加された際もボタン一つで全ての工程を再実行できます。高度な機能ですが、定型業務の自動化には究極のツールと言えるでしょう。

エクセルで先頭に文字追加や置換をマスターして業務効率化

まとめ
まとめ

エクセルで先頭に文字を追加・置換する方法は、目的に応じて使い分けるのが正解です。データの値を直接書き換えてしまいたい時は「置換機能(Ctrl + H)」や「フラッシュフィル(Ctrl + E)」が最もスピーディーです。これらは直感的で分かりやすく、数式の知識がなくてもすぐに使いこなせます。

一方で、元のデータを残しつつ加工したい場合や、複雑な条件に合わせて文字を変えたい場合は、「&」による結合や「REPLACE関数」「SUBSTITUTE関数」といった関数を活用しましょう。さらに、計算に使う数値データなどの「見た目だけ」を変えたいなら、「セルの書式設定」のユーザー定義が最適です。

これらのテクニックを組み合わせることで、今まで何時間もかかっていた単純作業が、わずか数分、あるいは数秒で終わるようになります。エクセルの機能を最大限に引き出し、ミスなくスピーディーにデータを扱うスキルは、あらゆるビジネスシーンで武器になります。まずは身近なリスト作成から、今回紹介した方法を試してみてください。

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