大学受験や資格試験の勉強で、多くの受験生に愛用されているアプリが「Studyplus(スタディプラス)」です。その中でも中核となる機能が「本棚」ですが、初めて使う方にとっては「具体的に何ができるの?」と疑問に思うことも多いでしょう。
スタディプラスの本棚とは、自分が使っている参考書や問題集をアプリ内に登録し、学習記録と紐付けるためのデジタル管理スペースのことです。本棚を正しく設定することで、どの教材にどれだけの時間を費やしたのかがひと目で分かるようになります。
この記事では、スタディプラスの本棚の基本的な役割から、初心者でも迷わない登録手順、さらには学習を効率化するための整理術まで詳しく解説します。PCやスマホで学習管理を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
スタディプラスの本棚とは?機能の役割とメリットを詳しく解説

スタディプラスの本棚とは、一言で言えば「自分が勉強で使う全ての教材を登録しておく仮想の棚」です。実際の部屋にある本棚を、スマホの中に再現するようなイメージを持つと分かりやすいでしょう。まずはこの機能が、学習管理においてどのような役割を果たしているのかを掘り下げていきます。
教材と勉強時間をリンクさせる心臓部
スタディプラスで勉強時間を記録する際、必ず「どの教材を勉強したか」を選択する必要があります。その選択肢となるのが、あらかじめ本棚に登録しておいた教材群です。本棚に登録がないと、詳細な学習ログを残すことができません。
本棚に教材を登録しておくことで、ストップウォッチ機能や手動入力を使って「英語の単語帳を30分」「数学の青チャートを1時間」といった具体的な記録が可能になります。つまり、本棚は正確なデータ分析を行うための土台といえるでしょう。
また、記録が蓄積されると、教材ごとの累計学習時間や進捗率がグラフ化されます。これにより、「この参考書はもう50時間もやり込んだ」という実感が湧き、日々の学習に対する自信に繋がります。
デジタルならではの教材管理と省スペース化
スタディプラスの本棚を使う大きなメリットは、手元にある大量の参考書をデジタル上でスッキリ整理できる点です。試験勉強が本格化すると、机の上が参考書で溢れかえってしまい、進捗管理が疎かになりがちです。
しかし、アプリの本棚を活用すれば、現在進行形で使っている本、過去に解き終わった本、これから取り組む予定の本を分けて管理できます。物理的なスペースを取らずに、自分の「学習資産」をすべて把握できるのはデジタルならではの強みです。
さらに、外出先でも「今日はどの参考書をどれくらい進めるべきか」をスマホで確認できるため、計画の立てやすさが格段に向上します。重い参考書を持ち歩かなくても、学習状況を常にポケットの中に入れておけるのです。
モチベーションを維持する視覚的な達成感
本棚に登録した教材が増えていく様子や、それぞれの教材の横に表示される「勉強時間」の数字が増えていくのを見るのは、学習者にとって大きな喜びです。これは単なる記録以上の意味を持ちます。
スタディプラスの本棚には、自分がこれまでに積み上げてきた努力が可視化されています。テスト前や試験直前の不安な時期に、本棚に並んだ使い込まれた教材の記録を見返すことで、「これだけやったんだから大丈夫」という心の支えになります。
また、他のユーザーの本棚を見ることもできるため、「同じ志望校の人はこんな参考書を使っているのか」と刺激を受けることも可能です。切磋琢磨する仲間との繋がりを感じる場所としても、本棚機能は重要な役割を担っています。
スタディプラスの本棚に教材を登録する3つの簡単な方法

スタディプラスの本棚を活用するには、まず手持ちの参考書を登録する必要があります。登録方法は非常にシンプルで、スマホの機能を活かした便利な仕組みが用意されています。ここでは、代表的な3つの登録手順を紹介します。
バーコードスキャンで瞬時に登録する
最も手軽で推奨される方法が、市販の参考書の裏表紙にあるバーコードをスマホのカメラで読み取る方法です。アプリ内の登録画面からカメラを起動し、バーコードにかざすだけで、書名や著者名、表紙画像が自動的に取得されます。
この方法の利点は、入力の手間が一切かからないことです。タイトルを打ち間違える心配もありませんし、正確なデータが本棚に反映されます。複数の教材を一気に登録したい場合でも、数分あれば作業が完了してしまいます。
ただし、非常に古い参考書や、バーコードが付いていない特殊な教材の場合は、スキャンがうまくいかないことがあります。その場合は、後述するキーワード検索や手動登録を試してみましょう。
キーワード検索で見つからない時の対処法
バーコードが読み取れない場合や、手元に実物がないけれど先に登録しておきたい場合は、キーワード検索を利用します。書名の一部や出版社名、ISBN番号(本固有の識別番号)を入力して検索ボタンを押すだけです。
スタディプラスは膨大な書籍データベースと連携しているため、有名な参考書であればほぼ確実に見つかります。もし検索結果に候補が多すぎる場合は、版数(第○版など)や発行年を組み合わせて絞り込むとスムーズです。
検索機能を使えば、これから購入を検討している本を「気になる」リストのように本棚へ仮登録しておくこともできます。本棚を将来の学習プランニングに活用できる便利なテクニックです。
独自教材やプリントを「独自教材」として登録する
塾のオリジナルテキスト、学校で配られたプリント、YouTubeの学習動画など、市販の書籍ではない教材を使っている場合も多いはずです。スタディプラスの本棚には、これらを「独自教材」として登録する機能があります。
自分でタイトルを付け、必要であれば写真も設定できるため、世界に一つだけのオリジナル本棚が作れます。「英単語の自作ノート」や「〇〇塾 夏期講習テキスト」といった名称で登録しておけば、市販本と同じように時間を計測できます。
独自教材の登録手順:
1. 本棚画面の追加ボタンから「独自教材を登録」を選択します。
2. 教材名やカテゴリーを自分で入力します。
3. カメラで表紙やノートの写真を撮って登録すると、一覧で見やすくなります。
本棚を整理して使いやすくするための高度な管理テクニック

登録した教材が増えてくると、いざ勉強を始めようとした時に「目当ての教材が見つからない」という状況に陥ることがあります。効率的な学習管理のためには、本棚の整理整頓が欠かせません。ここでは、中級者以上のユーザーが実践している管理術を解説します。
カテゴリー分け機能を活用して科目を整理する
スタディプラスには、教材を「カテゴリー」ごとに分類する機能があります。初期状態でも「英語」「数学」「国語」などのカテゴリーがありますが、これを自分の学習スタイルに合わせてカスタマイズするのがおすすめです。
例えば、「英単語」「英文法」「英語長文」のように、科目内でもさらに細かく分けると、後で振り返った時に「単語に時間をかけすぎたけれど、長文の演習が足りていない」といった分析が容易になります。
カテゴリーは自由に作成・編集が可能です。特定の資格試験を目指しているなら「1次試験対策」「2次試験対策」といった分け方も有効でしょう。本棚が整理されていると、記録をつける際の手間も減り、スムーズに学習に入れます。
「完了」教材をアーカイブして画面をスッキリさせる
一冊の参考書をすべて解き終えた後、そのまま本棚に残しておくと、現在使っている教材と混ざってしまいます。そこで活用したいのが「完了」フラグや「アーカイブ」の考え方です。スタディプラスでは教材のステータスを変更できます。
使い終わった教材を「完了」に設定することで、通常の本棚画面からは非表示にしたり、別のタブへ移動させたりできます。これにより、常に「今やるべきこと」に集中できる環境を整えることが可能になります。
過去の記録が消えるわけではないので、これまでに積み上げた勉強時間はしっかりと統計データに残ります。本棚を掃除するように定期的に整理することで、頭の中も整理され、新しい教材に取り組む意欲が湧いてくるはずです。
表示順序をカスタマイズしてアクセス速度を上げる
本棚に並ぶ教材の順番は、デフォルトでは登録順や更新順になっています。しかし、毎日使う教材が下の方にあると、スクロールの手間が発生します。これを防ぐために、教材の並び順を任意に変更しましょう。
頻繁に使用する単語帳や主力となる問題集は、本棚の一番上に配置しておくと便利です。数秒の差かもしれませんが、毎日のこととなるとこの小さな時短がストレス軽減に繋がります。
また、その日の時間割に合わせて朝のうちに順番を入れ替えておくといった使い方も面白いかもしれません。自分のルーチンに合わせて、本棚を「使い勝手の良い道具箱」のようにカスタマイズしてみてください。
スタディプラスの本棚でよくあるトラブルと解決方法

便利な本棚機能ですが、PCやスマホの操作、あるいはアプリの仕様によって、思い通りに動かないトラブルが発生することもあります。ここでは、ユーザーから寄せられることの多い疑問と、その具体的な解決策を紹介します。
教材が検索結果に出てこない場合の対処法
「新刊の参考書を買ったのに、検索しても出てこない」というケースは珍しくありません。スタディプラスのデータベースへの反映にはタイムラグがあるため、発売直後の本は見つからないことがあります。
このような場合は、前述した「独自教材として登録」を利用するのが最も手っ取り早い解決策です。自分でタイトルと画像を設定してしまえば、公式のデータベースに載っていなくても全く問題なく記録を開始できます。
また、検索キーワードが長すぎるとヒットしないこともあります。書名のメインとなる単語だけで検索したり、ISBNコード(13桁の数字)を直接入力したりすることで、正しく表示される可能性が高まります。
登録した本の表紙画像が表示されない、または違う
本棚に登録した教材の画像がグレーのデフォルト画像のままだったり、古い版の画像が表示されたりすることがあります。これはアプリのキャッシュ(一時保存データ)の影響や、データベース側の画像未登録が原因です。
画像が気になる場合は、教材の編集画面から自分で写真を撮影してアップロードすることが可能です。自分の使い込んだ参考書の写真を設定すると、より本棚に愛着が湧くようになります。
また、スマホの通信環境が不安定な時に登録を行うと、画像の読み込みに失敗することがあります。Wi-Fi環境の良い場所で再度アプリを立ち上げ直すか、教材詳細画面を更新してみてください。
間違えて登録した教材や重複した教材の削除手順
操作ミスで同じ本を2回登録してしまったり、不要な教材を登録してしまったりした時は、教材を削除する必要があります。ただし、一度削除するとそれに関連付けられた過去の勉強時間も消えてしまう場合があるため注意が必要です。
削除する際は、対象の教材を長押し、あるいは詳細画面のメニューから「本棚から削除」を選択します。もし勉強時間がすでに記録されている場合は、削除ではなく「完了」にして見えないようにする方が安全かもしれません。
完全にデータをリセットしたい場合を除き、過去の努力の証を残しておくためにアーカイブ機能を優先して使うことをおすすめします。削除操作は慎重に行うようにしましょう。
他のユーザーの本棚を参考にするメリットと注意点

スタディプラスはSNSとしての側面も持っており、他のユーザーが本棚にどんな教材を入れているかを覗くことができます。これは独学で頑張る受験生にとって、非常に有益な情報源となります。
合格者が使っていた「合格本棚」をチェックする
志望校に合格した先輩たちが、受験期にどの参考書を、どの時期に、どれくらいの時間をかけて使っていたかを知ることは、最高の戦略立案になります。合格体験記と本棚のデータを照らし合わせる使い方が非常に有効です。
「この大学に受かるには、この単語帳を200時間やり込む必要があるんだな」といった具体的な指標が得られます。自分の現在の本棚と、目標とする人の本棚を比較して、足りない要素を見つけ出しましょう。
もちろん、人の真似をするだけで成績が上がるわけではありませんが、教材選びの失敗を防ぐための大きなヒントになることは間違いありません。特に、どのレベルから始めてどのレベルに到達すべきかのロードマップが見えてきます。
同じ目標を持つ仲間と教材情報を共有する
タイムラインを眺めていると、同じ教材を使って勉強しているユーザーを見つけることがあります。その人の本棚を覗いてみることで、「次はあの問題集に進むつもりなんだな」といった刺激をもらえます。
また、教材のレビュー機能を使えば、その参考書の難易度や使いやすさについての生の声を聞くことができます。ネット上の不特定多数の口コミよりも、実際にスタディプラスで時間を記録している人の感想の方が信頼性が高い場合も多いです。
コメント機能を通じて、「その参考書、解説は分かりやすいですか?」といった質問を交わすことで、勉強を通じたコミュニティが広がります。一人で黙々と進めるよりも、本棚を通じた繋がりがある方がモチベーションを維持しやすくなります。
SNS機能を使う際は、個人情報の特定に繋がるような独自教材(学校名や塾名が詳しく書かれたもの)の画像公開には注意しましょう。プライバシー設定で本棚の公開範囲を制限することも可能です。
情報の波に飲まれないよう自分軸を持つ
他人の本棚を見ると、自分の使っていない良さそうな参考書が次々と目に飛び込んできます。しかし、ここで「隣の芝生は青く見える」状態になり、次々と新しい本に手を出してしまう「参考書コレクター」にならないよう注意が必要です。
スタディプラスの本棚は、あくまで自分の学習を管理するためのツールです。他人の本棚は参考に留め、自分が選んだ一冊を本棚の中で「完了」に導くことこそが最も重要です。
本棚にある教材の数ではなく、一つの教材に対してどれだけ深く取り組んだかという「記録の質」を重視するようにしましょう。他人のペースに惑わされず、自分の本棚をじっくりと育てていく感覚を持つことが成功の秘訣です。
スタディプラスの本棚機能を使いこなして学習効率を最大化するまとめ
スタディプラスの本棚とは、単なる書籍のリストではなく、自分の努力を蓄積し、分析し、次への一歩を支えるための強力な学習マネジメントツールです。この機能を使いこなせるかどうかが、成績アップの鍵を握っていると言っても過言ではありません。
まずは手元にある参考書をバーコードスキャンで登録することから始めてみてください。そして、日々の勉強時間をその教材に紐付けて記録する習慣をつけましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、一週間も続ければ、グラフ化された自分の努力を見て驚くはずです。
さらに、カテゴリー分けによる整理やアーカイブ機能を活用することで、本棚はあなた専用の洗練されたコクピットへと進化します。トラブルが起きた際も、この記事で紹介した対処法を試せばスムーズに解決できるでしょう。
デジタルならではの利便性と、SNSを通じた仲間との繋がり。その中心にある「本棚」を正しく活用して、志望校合格や目標達成に向けた最短距離を駆け抜けてください。あなたの学習記録が、いつか誰かの目標になる日を目指して、今日から本棚を充実させていきましょう。



